立派な大型犬

ゴールデンレトリバー

ペットに選ばれやすい大型犬ナンバーワンはゴールデンレトリバーでしょう。
その名に恥じぬ黄金色の毛に包まれた肢体はとってもゴージャスで、毛を数本抜いて御守にしたくなるほど輝いています。 毛も素敵ですが肉体もなかなかのものでとても力が強いわんちゃんです。
なので子犬の頃から悪さをしないよう躾をしておかなければ、大きくなってからゴールデンレトリバーのパワーに振り回されてしまうことになるでしょう。 体重は約30キロとそんなに重そうな気はしませんが、身長は50センチ以上になりますしとにかく力持ちなので力でのコントロールが難しいのです。
イギリスが発祥なので紳士的な性格かと思いきや、かなりやんちゃで遊びたがりなので一緒に遊ぶのに相当の体力を要します。 レトリバーには運ぶという意味もあり、フリスビーを投げると喜んで捕まえて飼い主まで届け、もっと投げてよとせがんできます。
怒りっぽくもなく素直な性格をしているのですが、体力が有り余っているため遊びに夢中になりだしたら止まりません。 毎日の散歩で発散させてやらないとならないため念入りに長距離のお散歩を日課にして、運動不足にならないようにしてあげましょう。
さらに体力の限界に達しても無理して遊ぼうとすることもあるので、そこも見極めて遊んだりお散歩をするのが飼い主の役目になります。
まだ遊び足りないって感じにはしゃいでるけどもうヘトヘトだと顔に出てきたら、その日はもう「お遊びはここまでだ」と宣言して休ませてやりましょう。

シベリアンハスキー

体力で言ったらシベリアンハスキーも優れています。
なにしろシベリアでソリを引っ張ってきた犬ですし、タフでなければ務まりません。 ゴールデンレトリバーと同等の体格ですが力仕事に向いているのはこちらで、しかも寒さに滅法強いので北海道や青森県で大型犬を飼うのならシベリアンハスキーを勧めることになるでしょう。
しかし躾は簡単ではなく、訓練もせずにソリを引かすことは出来ませんし言うことを聞かせることも簡単ではありません。 懐かないということはありませんが芯の強い性格をしているので、従えるにはそれなりの教育を施す必要があるのです。
なのでそれまで一度も犬を飼ったことが無い、知り合いのわんちゃんのお散歩を数回させた経験しかないのならシベリアンハスキーを最初の飼い犬にするのはちょっとだけ無謀なチャレンジになるかもしれません。

ドーベルマン

躾がうまくできない人向けには立派に成長したドーベルマンというのも妙案です。
番犬のイメージが強いこの犬ですが全てのドーベルマンが番犬に適するわけではなく、ちゃんと訓練されたエリートのみが番犬を任せられます。 警察犬としても活躍しているしさぞかし優秀なんだろうと思っている方もいますが、何も訓練しなければ普通のわんちゃんとそう変わりはありません。
わりと素直な性格ですが甘えん坊で子供っぽい部分もあるので、そこをうまく伸ばすことが出来れば警戒心の強い番犬に育てることが可能なわけです。 警戒心の強さは臆病の表れで、決して勇猛果敢な大型犬ではないのです。
ゴールデンレトリバーやシベリアンハスキーよりも巨大で体重45キロ近くにまで成長するので、お散歩には体力を使うかもしれませんが躾さえ出来ていれば素直に飼い主に従って歩いてくれますから年配者でも大丈夫でしょう。
しかし初心者が訓練したり教育するのは簡単ではありませんし、コントロールの出来ない大型犬はなにかと大変ですので、心身ともに成長しているドーベルマンを購入するのが確実なのです。
子供の頃から育てる喜びはありませんが、そうしたことを期待するのなら他の種類の犬を飼ったほうがいいのです。 ここまで大きく育つ犬ですと、車いすを装着するのにも一苦労ですしね。