一般的な中型犬

中型犬の王道・柴犬

日本人の飼い犬として、ベストパートナーになりそうなのが柴犬です。
名前から察するとおり日本で誕生したこの犬は、どの県にも飼育している人がいるでしょうから見たことが無いなんて人はいないのではないでしょうか。 中型なので重量はおよそ10キロまでにしかならず、男性なら抱きかかえることも可能でしょうがカバンに入れて電車やバスに乗せることはやや困難なサイズです。 身長も30~40センチなので収納できるカバンもそうありませんし、自分の所有する乗用車の助手席に座らせるか、普段の散歩のように徒歩、あるいはランニングしながらの移動がメインになるでしょう。
年老いたら車いすを使って、というのも移動手段になるとしても、基本は自力で走ったり歩いたりが中型犬のスタンスになります。
柴犬は猟犬としても昔から人間と関わってきましたが、純血種は少なくなってきたので昔ほど猟をしたがらなくなったかもしれません。 頭はいいのですがプライドも高く、躾をうまくしないと人間の子供と仲良くやっていくことはちょっと難しいとされています。 ですがちゃんと躾ければ飼い主に対して忠実な姿勢をいつまでも見せてくれますし、必ず良きパートナーになってくれるでしょう。
シンプルな見た目をしていますが結構きれい好きで、とても日本人の好きそうな雰囲気と性格をしているので根強い人気があります。
お世話のポイントは抜け毛が多いので定期的にブラッシングをしてあげることです。

ブルドッグ

見た目がユニークな中型犬の代表はブルドッグでしょうか。
イギリスの品種にしては変わった顔をしているこのわんちゃんは、触ったことはなくてもどんな顔の犬かはみんな知っているのではないでしょうか。 美男子や美少女といった形容詞とは縁のなさそうなルックスで、厳ついという感想も多そうですが実際の性格は優しいので安心してください。 幼児と一緒に放置しても襲い掛かったりして怪我をさせることはありませんし、この顔を見て恐がる必要はないのです。
なぜこのような顔をしているのか、昔雄牛と戦闘させていた種族を改良したのが現在のブルドッグだそうで、だからこんなに恐い顔をしているのかもしれません。
ペット用におとなしい性格に改良されているので、街のペットショップで手に入るブルドッグを購入して何かと戦わせようとしても無駄、闘牛との戦闘に明け暮れていた頃の記憶はすっかり忘れてしまっています。 犬は鼻を使って体温の調整をしますがブルドッグはその部分が他のわんこよりも少なく、ようは鼻が短いため気温の変化に弱くなります。
なので夏場のお散歩は昼間の暑い時間を避けて冬場は早朝や深夜以外にしましょう。

シェパード

かっこいい面構えの中型犬だとオーストラリアンシェパードなんかが人気です。
オーストラリアンとありますがアメリカで誕生した品種で、オーストラリアからやってきた牧畜犬とヨーロッパからの移民が所有していた牧畜犬が、アメリカで交配したのがオーストラリアンシェパードの原型となったそうです。 こうしてアメリカ生まれのオーストラリアンが誕生したので、もしも誰かが飼い犬の故郷に詳しくないようなら教えてあげると喜ばれるでしょう。
牧畜犬がベースになっているので現在でも牧畜犬として働いていますし、賢いわんちゃんなので飼育する楽しみもたくさんあります。 肉体的な能力も高く、徒競走をしたら人間に勝ち目はあまりないので躾をしておかなければ散歩の途中で逃げられる恐れもわずかながらありますが、そのうち帰ってくるでしょうからそう心配しなくても大丈夫です。
お腹が空いたら戻ってくるだろう、と気楽に構えましょう。
これら中型犬も年老いたら車いすを使ってお散歩させてあげるようになるかもしれませんが、若いうちは存分に4本の脚で散歩させてあげてください。